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minne・Creema・メルカリなどで作品を販売するハンドメイド作家の確定申告を解説します。非課税の不用品売却と課税されるハンドメイド販売の分かれ目、申告が必要になる基準(専業・副業)、材料費・道具・梱包送料・販売手数料などの経費をまとめました。あわせて、売れ残った作品・材料の棚卸のしかた、住民税の納め方、税理士の探し方から自分で申告する方法まで。
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一職業別コラム
フリマアプリやハンドメイドマーケットの売上は、中身によって税金の扱いが正反対になります。自分や家族が使っていた衣類・家具などの不用品(生活用動産)を売った所得は原則として非課税で、確定申告は不要です(1個または1組30万円を超える貴金属・宝石・書画・骨とうなどは除きます)。一方、販売する目的で作った作品を売る「ハンドメイド販売」の利益は課税対象で、反復・継続して販売していれば、事業所得または雑所得として申告の対象になります。趣味で始めた方も、minne・Creema・メルカリなどで継続的に売れるようになったら「不用品の処分」ではなく「販売活動」です。売上の記録(各サイトの売上管理画面・振込明細)を残し、年間でいくら売れたかを把握できるようにしておきましょう。なお、売上は入金日ではなく、売れた(権利が確定した)年の収入として数えるのが原則です。年末に売れて入金が翌年になる分も、売れた年の売上に含めます。
出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法/国税庁 タックスアンサー No.1350 事業所得の課税のしくみ(事業所得)/国税庁 タックスアンサー No.2200 収入金額とその計算
専業(給与収入がない)の方は、その年の所得(収入から必要経費を差し引いた金額)の合計が所得控除の合計額を超え、税額が生じる場合に確定申告が必要です。判断の基準となる基礎控除は令和7年分から見直され、合計所得金額に応じておおむね58万円〜95万円(改正前は原則48万円)となりました。会社員やパートの方が副業として販売する場合は、給与・退職以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です(いわゆる20万円ルール)。所得の区分は、帳簿を備え付けて保存し、反復・継続して営利を目的に活動していれば原則として事業所得(国税庁の令和4年通達)、趣味の延長の小規模な販売なら雑所得(業務に係る雑所得)と整理されます。なお、所得税の申告が不要な場合でも、市区町村への住民税の申告が別途必要になることがあります。
出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人/国税庁 タックスアンサー No.1500 雑所得/国税庁 「所得税基本通達の制定について」の一部改正について(令和4年10月・雑所得の範囲)/国税庁 令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について
必要経費になるのは、制作・販売に直接必要な支出です。布・糸・パーツ・粘土などの材料費、ミシンや工具などの道具代(高額なものは数年に分けて減価償却する場合があります)、梱包資材と発送の送料が代表的です。このほか、minne・Creema・メルカリなどの販売手数料、ハンドメイドイベントの出展料も対象です。作品撮影の小物、通信費や自宅の作業スペースの家賃・電気代の業務部分(明らかに区分できる範囲の家事按分)も対象になります。ここで大切なのが棚卸です。材料は買った年に全部が経費になるのではなく、売れた作品に対応する分が売上原価になります。年末に売れ残っている作品や未使用の材料は棚卸資産として集計し、その年の経費から除いて翌年に繰り越します(翌年以後、売れた年の原価になります)。年末に「作品と材料の在庫リスト」を作る習慣をつけると、申告がぐっと楽になります。判断に迷う支出は、領収書とともに使途を記録し、税理士に相談すると安心です。
出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.2210 必要経費の知識/国税庁 タックスアンサー No.1350 事業所得の課税のしくみ(事業所得)/国税庁 所得税基本通達 45-1・45-2(家事関連費)
勤め先に副業の販売活動を知られたくない場合は、確定申告書で住民税の納め方を「自分で納付(普通徴収)」にする方法があります(副業分について。実際に分けられるかは自治体の運用によります)。販売が軌道に乗り、事業として続けるなら、開業届を出して青色申告を検討しましょう。複式簿記で記帳すると、最高55万円(e-Tax申告等の要件を満たすと65万円)の青色申告特別控除が受けられます。令和9年分以後は、複式簿記+e-Tax申告で65万円、優良な電子帳簿の要件も満たすと最大75万円に変わります。棚卸や材料費の管理は、青色申告の帳簿づけとも相性がよく、日々の記録がそのまま節税につながります。消費税は、基準期間(前々年)の課税売上高が1,000万円以下なら原則免税で、多くの方は申告不要です。売上の集計や棚卸、経費の整理も含めて、ハンドメイド販売の申告に慣れた税理士に相談すると安心です。
出典・一次情報:国税庁 タックスアンサー No.2072 青色申告特別控除/国税庁 リーフレット「令和9年分から青色申告特別控除はどう変わる?」(R8.4)/国税庁 タックスアンサー No.6501 納税義務の免除(免税事業者)
| 経費項目 | ポイント |
|---|---|
| 材料費(布・糸・パーツ・粘土など) | 作品づくりに使う材料の購入費。売れた作品に対応する分が売上原価となり、年末の未使用分は棚卸で翌年へ。 |
| 道具・機材(ミシン・工具など) | 制作に使う道具類。高額なものは数年に分けて減価償却する場合がある。 |
| 梱包資材・送料 | 封筒・箱・緩衝材などの梱包資材と、作品発送の送料。 |
| 販売手数料 | minne・Creema・メルカリなど販売サイトの手数料。売上明細で確認して計上。 |
| イベント出展料 | ハンドメイドイベント・マルシェなどの出展料・ブース代。 |
| 撮影・宣伝費 | 作品撮影の背景・小物や、SNS広告などの宣伝費用。 |
| 通信費・自宅作業スペースの按分 | 販売管理に使う通信費や、自宅の作業部分の家賃・電気代を明らかに区分できる範囲で按分。 |
| 税理士報酬 | 確定申告・記帳・棚卸の相談を税理士へ依頼する費用。 |
※経費該当性は業態・実態により異なります。個別の判断は税理士または所轄税務署にご確認ください。
二探し方総論
確定申告の進め方は、大きく「税理士に依頼する」「自分で申告する」の 2 通りです。ただ、税理士は税目・業種・依頼形態(顧問・単発・スポット相談 等)で得意分野が大きく分かれますので、ハンドメイド作家の確定申告を任せるなら、「自分の業種・状況に合う税理士に確実にたどり着ける方法」で考えるのがコツです。本ページでは、無料紹介(税理士ドットコム)/スポット依頼(ココナラ)/Google マップ/日税連の公式検索/会計ソフトでの自力対応の 5 つの選択肢を順にご案内します。
五マップで探す
「事務所の場所と口コミを見て決めたい」「通いやすい範囲で探したい」という方は、Google マップで「税理士」や「市区町村名 税理士」と検索するのが最短ルートです。レビュー・営業時間・写真・電話番号がその場でわかります。
※ Google マップは事務所の営業時間・電話番号・レビュー・写真を一度に確認できます。ただし掲載順は口コミやレビュー数に依存しますので、ハンドメイド作家の確定申告に強いかどうかは把握しにくい点に注意してください。業種特化で探すなら、上でご紹介した「税理士ドットコム」または次の「日本税理士会連合会 税理士情報検索サイト」の併用が確実です。
七自力で
「税理士に依頼するほどでもない」「まずは自分で確定申告してみたい」という方には、クラウド会計ソフトで銀行・カード連携から e-Tax 送信まで自分で完結する選択肢が現実的です。代表的な 2 サービスをご紹介します。
個人向け
運営:株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド確定申告
個人事業主・フリーランス向けのクラウド確定申告ソフト。銀行・カードと自動連携し、仕訳の自動化で記帳作業が大幅短縮。青色申告 65 万円控除に必要な e-Tax 送信までワンストップ。のどか会計事務所は MFクラウド専門。
こんな方に:個人事業主・フリーランス・副業(給与所得+雑所得)の方
八提出先
所得税・消費税など国税の確定申告書は、納税地を管轄する税務署へ提出します。納税地は、原則として住所地です。管轄の税務署と、各署の開庁時間・アクセス・確定申告会場の情報は、姉妹サイトの全国の税務署 確定申告ガイド(nta.nodokaya.jp)で、都道府県から確認できます。
九Q&A
税理士に依頼するか、自分で申告するか。
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